医・居・衣 食心動

医・居・衣 食心動

令和元年5月16日(木)埼玉県上尾文化センターで、シンポジウム「医・居・衣 食心動 ~六育によるまちおこし(主催:心と体健康を守る市民の会、共催:木楽舎、後援:埼玉県)」が開催され、約100人以上の方々が集まりました。健康のありかたを、地域、市民と産・管・学が連携して考え、また、行動するきっかけを各都道府県において、シンポジウムを通じて提供していこうとするものです。

その中で健康指導として、当院長 池田和弘による人生100年時代に向け、QOL(人生の質)の向上に必要な「健康」において、「未病」の状態からの効果的な治療として「鍼灸治療」を一般の方々に、より身近に感じていただけるように講演。特にここ数年、老若男女、公私問わず、スマホ、パソコンは必須となり、眼を酷使するという行為からくる“全身の疲れ”について注目されている「脳内視力の低下からくる眼精疲労と神経の疲れ~今こそ鍼灸治療がおすすめ~」を取り上げ、「治療効果のあるツボ、経絡を、多種多様な日本鍼灸で治療を行うことで改善されること」や、日常行えるツボ押し体操など紹介。今後、各都道府県で開催されることとなっているこのシンポジウムを通じて、「敷居が高いと思われがちな鍼灸治療」をより身近に感じていただけるように活動を行っていく予定です。

全国知事会会長、埼玉県上田清司知事が登場し、埼玉県が先駆けてスタートした、今回のシンポジウムから全国への広がりを期待した力強い挨拶。
これからの、長寿国日本が持続可能な社会へ向けての一人ひとりの国民に向けたメッセージのひとつとして、生物年齢で考えた時、昔と比較して10歳以上若返っていることを、非常にわかりやすく説かれました。サザエさんのお父さんの年齢は54歳。サザエさんがスタートした時代の54歳像。この時代は、定年55歳で、その8年後の63歳が寿命。そして、現在人気漫画の島耕作会長の年齢は74歳。見た目年齢にこれだけの違いがあること。
人生100年時代となり、一人ひとりが自立し、社会に貢献していくことを伝えられました。

「社会は変えられる~世界が憧れる日本へ~」の著者・経済産業省 政策統括調整官(兼)厚生労働省 医政局 統括調整官(兼)内閣官房 健康・医療戦略室 次長というスーパー官僚の江崎禎英氏により「生涯現役社会の構築」への布石となる特別講演がなされました。昨年9月、日本はすでに「超高齢化(※国連:全人口に占める65歳以上の割合が21%を超える現象)」となっている。「超高齢化」と言われる考え方の、常識を変える、視点を変えることで、イメージを一新できること。人が健康で長生きすれば必然的に高齢化するものであり、「健康長寿社会」の確立を目指し、人生100年時代においては、お一人おひとりが「社会的役割と自由のある自立した生活を送り、存在価値意識を感じられる幸せの形を見つけていく」必要があるということでした。

ジャポニスム復興会 副会長、吉崎御坊蓮如上人記念館館長、東本願寺の大谷祥子氏による日本の心、日本人としての誇りを伝承する語りと筝曲奏が行われました。

『「居・衣・医食心動」による元気なまちづくり』をテーマとした二つのパネルディスカッションも多方面に渡っており、幅広い分野での活動を感じました。

心と体健康を守る市民の会 会長、日本基幹整体療法士協會 会長、日本健康からだ研究連盟理事長の桑源禮子氏と、日本健康からだ研究連盟理事、グローバルビジネスコーディネーターの中﨑巧によるパネルディスカッションでは、「動(導)育への道標」を具体的に指針されました。

日本健康からだ研究連盟副会長、高齢者保健太極拳協会会長の斉藤まり氏、石川県ホームヘルパー協議会会長、全国ホームヘルパー協議会副会長の鍋谷晴子氏、日本健康からだ研究連盟理事、(一社)国際良導絡医学会東京企画セクション長、当院長の池田和弘氏による「鍼灸、基幹整体カルチャーセンター、ヘルパーを通じて健康力活性化」のパネルディスカッションでは、介護現場の現状から具体的な健康指導に至るまで、皆様の日常の健康に関連した情報を提供していました。

◂ 前のページへもどる ◂ ホームへもどる
pagetop